雨宮天さんの3rdアルバム『Paint it, BLUE』を聴いて、今見えてるコトについて。
『私はライブでは曲ごとの世界観を可視化したいんですよ。』
『それぞれの曲を可視化するようなステージにしたい。』
(雨宮天「PARADOX」インタビュー|ポップに突き抜けた新境地の10thシングル - 音楽ナタリー 特集・インタビュー:取材・文 / 須藤輝)
と自身のライブパフォーマンスについて語っている雨宮さん。
「それならば」と、雨宮さんのアルバムがリリースされるたびに『可視化』が届けられる前に自分の心を震わせたものを言語化してきたけれど、今回は「ベストアルバム」ということで既存曲は仔細に振り返ることはせず、もうちょっと大きな区分でこのアルバムを受け取った感想を書いていこうと思うよ。
「このアルバムでそこに置かれたことにより、感じ方に変化があった部分」があれば。
まだそのお弁当箱に押し込めるのは早いなあということ、ライブの可視化と和えたいなあということはカットしつつ、以上の二点をベースに、コトコトと煮込んでいければなと。
開封するぞい。
BLUE/RED版共通で好きなのは、「鏡越しに互いが映るカット」と「壁掛けされた様々な鍵の中に認められる青い/赤い鍵のカット」です。
今回の歌詞カードのグラビア、物語性・唯一性があって面白いですよね。
特に、RED版はミニ写真集的なブックレットも付属しているけれど、これを読んで1曲目の『irodori』聴くとストーリー性がより増すし、『ロンリーナイト・ディスコティック』のMVを見ても奥深いでしょうねえ。
そんでもって、BLUE版を開けていくぞい。
初回生産限定盤、しっかりとした綺麗な青箱に収められていて、この装幀だけで凄くテンションあがりますよね。ロゴもカッコよくて、青地に金色ってすごく映えますよね。
個人的な話をすると、少年野球のユニフォームが青地に金色でチーム名ロゴ・背番号だった頃からこの色合わせ大好き。
「2014-2022」、そうか、もう、そんなに。
箱、「そうやって開くの???」って思わず口に出ちゃった。思っていた以上に高級感ある作りで、戸惑うね(笑)
いちばんビックリしたのは、歌詞カードの中に入っていた「青い羽根舞う」プラシート。
このサプライズには思わず笑っちゃうくらい「やられた感」があって、
使用用途は公式的には明かされていないし、どう使うねんやろって、『This Hope」歌詞カードに重ねてみたらその曲に内包された『青』が途端に可視化されて、コタツごろん。
いいよね、この青い羽根シート。
歌詞カードのページを捲って、『Skyreach』。
思い出したのは、この曲のミュージックビデオ。
そういえば『Skyreach』のMVで舞っていたのは、青ではなく「白い羽根」でしたよね。
その白羽根のイメージだったから、『Skyreach』の歌詞ページに青羽根プラシートを重ねた瞬間、いろいろ想いが込み上げるものがあって。
『Skyreach』は当時の雨宮さんの『青』を感じられる曲でもあるけれど、何より、「青く在ろうとする雨宮さんの意志」を感じさせる曲だなと思っています。
そうやって白い羽根降り注ぐ方へ、「理想へ手を伸ばす雨宮さんの姿」をこの曲と共に何度も、何度も何度も拝見してきて。
「その過程で届けられてきた幾つもの楽曲、届けられてきたモノはどれも綺麗な『青』をしていたな」って、微睡に耽りながら各楽曲の歌詞ページに青羽根シートを重ねては、じんわりしていたんだけれど。
アルバムを一通り聴きながら、それぞれの『青』、「Song for」を周回して。
2回目の「This Hope」を経て「Skyreach」に戻ってきて、歌詞カードに青羽根を重ねてみた時。
白羽根降り注ぐ光景だったものが、青羽根舞う光景に移り変わっていて。
「ああ、『ベストアルバム』ってこういう厚みと温かみを帯びたものなんだ」って、深く息を吐き出した途端に、脳裏に浮かんでくる懐かしい『深呼吸』の光景。
「歌うのは本当に緊張します、でもみなさんの笑顔で頑張れます」
「ここにいる皆さんは私の歌が聴きたいんですよね!歌うのはみんなの責任ですからね!」
「それではライブコーナーですね・・・」
「この娘頑張ってるんだなと思われるように、頑張りたいと思います。不安も大きかったですが、終わって見ると今日はとても楽しかったです。」
ほうか、ベストアルバムかあ。
駆け抜けてきた日々に思いを馳せながら、再度アルバムを聴き込む。
「This Hope」について
イントロからエモいメロディーですよね。
コード進行も琴線ど真ん中ストレートでねぇ。
雨宮さんがインタビューで、
「『This Hope』はもうとにかくわかりやすくキャッチーに作っていこう、みんなが好きそうなコード進行を使おうと考えて作っていたので、作曲は基本的には大変ではなかったです」
(声優・雨宮天、ベストアルバム収録の新曲に込めた想いとこだわり)
とお話しされていたけれど、もうガッチリ捉えられてます。
Dメロもガッツリ気持ちを捉えてくるんだよなあ。
「ただこういう曲だからDメロがあったほうがエモいな、作りたいなと思ったんですけど、そこでどうしたらいいかわからなくなって思いっきりつまずいて、めちゃくちゃ落ち込みました(笑)。サビも命だけど、Dメロも同じように命だと思うんですよね。だから妥協はできないけど、作っても作っても納得がいかなくて。それで一回、自分の部屋で気持ちを沸騰させてリセットして。そうすると整理されるのか、すごく冷静になってやる気が湧いてくるんです。そこからはさっぱりとした気持ちで取り組めて、なんとか出来上がりました」
(声優・雨宮天、ベストアルバム収録の新曲に込めた想いとこだわり)
あと、あまり音楽的なことは明るくないんだけれど、1サビと2サビで鳴っている音が違う部分。
1サビは、なんかこう、ガッツリとロックなんだけれど
2サビはもうちょっとダークというかシリアスな音が鳴ってて。
1番の歌詞は雨宮さんの強さや意志が表れている言葉
2番の歌詞は雨宮さんの内にあった弱さが表れている言葉
のように受け取っているんだけれど、それぞれに心情に対応した音が鳴っているんじゃないかなって。
ラスサビのメロディーは、楽譜的には1サビと同じような音が鳴っているのかもしれないけれど、2サビで歌われている気持ちに鳴っていた音も受け止め内包されたより強いメロディーラインになっているように感じられていて。
心象から耳がそうなっているのかもしれないけれど、多分、ライブはそんな感じをダイレクトにもっと強烈に受けることになるんじゃないかなって思っておるのです。
んー。
2通りの受け方をしていて。
「これは自分の曲だ」って思えていて。
雨宮さんのカッコいいロック軸の曲を僕は「自分の曲だ」という風に受け止めれたことが今までなくて。
自分自身を革めようと足掻いて藻掻いていく雨宮さんの姿と曲を重ねて、「自分もこう在りたいな」と思わされるように、これまでを歩んできたように思えていて。
僕はなかなか強く在ろうと己を律せない人間で、それでも、それでも確かに在りたい自分や居たい場所っていうのはあるんだけれど、こう、結果としての今を客観視した時に、それは在りたかった自分ではないし、ちゃんと上手くやれてこれたようには思えなくて。
だから『Skyreach』もすごく大切で大好きな曲だし、だからこそ憧れたんだけれど、「これは自分の曲だ」とは当時も今も思えていないのです。
憧れるからこそ、想って届けてもらえるからこそ、在りたい自分の方に手を伸ばしてみるのだけれど、阻まれて気付かされ、勝手に傷ついたり、「冥王星は太陽のところにはいけないんじゃないか」みたいなことを考えてみたり、お布団で丸まってしまう。
そんな風にね、なんとか、なんとか「それでも」とやってきたように思えていて。
『This Hope』、『Skyreach』みたいなんだけれど、大きく違う「強さ」や「優しさ」があって。
それは1Aの「ほらもう大丈夫」という歌詞。
そうなんだよね。
勝手に傷ついたり勝手に気付かされたりするけれど、なんとか、本当に「なんとか」なんだけれど、その時々で僕が「それでも」と僕が僕のままでいられたのは、一緒に緊張しながらも深呼吸をした人が頑張っている姿であったり、少しの時間でも一緒に共有した時間であったり、これまで何度も『ほらもう大丈夫』と向けてくれた想いのおかげなんだよね。
「かつての自分がそうだったからこそ、自分が嫌いだなと思っていたり、劣等感を抱えていたりする人の背中を押せたらうれしいなとは思います。」
(声優グランプリ2022 2月号)
と想いを向けてくれているけれど、この10年近い「これまで」は本当に、そうやって貰ったものを炉に焚べては燃え尽きて、また焚べてもらってを繰り返してやってこれたような時間だったなあと。
『This Hope』は、そんな風なこれまでの時を感じさせる曲だし、再び前を向く勇気をくれる曲に、今のところなっているかなあ。
イントロ、じんわり陽が昇っていく情景が見えて好きなんだよね。いろいろ思い出しちゃう。
ライブを経て、さらにどう感情を抉ってくるかは戦々恐々としながら楽しみにしています。
声グラのインタビューで当初予定になかったけれど、思いを込めて急遽ティザームービーも撮ったことをお話ししてくれましたね。
ありがとうございます、真っ直ぐ届けてくれたことで、より感じる部分大きいです。
もう一方の受け取り方は、『雨宮さん自身の曲』として。
自分は自分だし自分のこと嫌いな時があっても改善を重ねながら自分として生きていたいし、誰かの自分への理想より自分の自分への理想を叶えたい。
と、夢に描いた明日へ、足掻きながら藻掻きながら、手を伸ばす姿を見せ続けてくれた雨宮さんの曲として。
ご自身が「歩んできた道のりだとか、内面を表したような歌詞になっている」というようなお話もされているけれど、 これまで見せてきてもらったお姿や明かしてくれたお話だけでなく、最近発売された声優グランプリ2月号にてお話しされていたご自身の決意のお話もそうなのだけれど、本当に『雨宮天』を感じさせる曲だなと思っていて。
そういう姿が、改めてカッコいいなあと思わされたなあ。
あと、「ほらもう大丈夫」という歌詞。
「なめられちゃいけない」期の雨宮さんは鋭く理想に向かっていたイメージがあって、まさにこの曲の2番歌詞みたいなイメージなんだけれど、僕らの反応をおっかなびっくりで受け取っていた情景が胸に懐かしく焼き付いているんだよね。
この「ほらもう大丈夫」っていう歌詞がどういう心の動きで紡がれたのかは慮ることはできないし、勝手に思ってはじんわり心が熱くなるところはあるけれど、口にして返すのは違うし、野暮だから多くは言わないんだけれど。
今だから出てきた言葉だろうし、これまでを歩んできた今の雨宮さん内に「もう大丈夫」っていう気持ちが宿っていることが、何より、何よりホッとするし、この感情が何なのかは分からないんだけれど、泣きそうになる。
「自分自身こそ希望だと証すため」
そうだよね。
弱さに飲まれそうでもキッと前を向こうとしてきたその時々の雨宮さん、もっと言えば、声グラのインタビューを読んだ後だから具体的に中学生時代の雨宮さんを想起しちゃうんだけれど、「夢に描いた未来」としてこの曲が届けられた時、笑ってくれていると、「大丈夫なんだ」って信じて歩を進めてくれたら、嬉しいな。
- BLUE - 収録内容について
01.This Hope
02.Skyreach
03.Marvelous scene
04.Defiance
05.Silent Sword
06.Trust Your Mind
07.永遠のAria
08.Regeneration
09.Absolute Blue
10.Eternal
11.Velvet Rays
12.蒼天のシンフォニア
13.PARADOX
14.Song for
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収録曲に限る話ではないけれど、まあよくもこんなに「闇を切り開く曲」が集ったもんだなと(笑)
音楽的にも好きだし、これぞ雨宮天の曲って音楽だと思うし、あなたが歌うから僕はこの雨宮ロックが大好きです。
希望を持って『This Hope』から始まっての『Skyreach』、そして様々な『青』を経て『Song for』を経由して周回しての『This Hope』堪えきれんのよね。
その後に流れる2周目の『Skyreach』、もっと泣かせにきよる。映画のエンディングみたい。
どの曲も普段聴きの中で見つけた自分の気持ちに鳴る部分や募らせている想いがあったり、ライブでの思い出もあったりして、1曲1曲語りたいところだけれど、書き始めたら妥協したくないタイプだから延々と書いてしまうので、またライブで披露された機会に。
BLUE版を聴いていて1番「また聴きたい欲」が高まっているのは、『Marvelous scene』。
カッコいいよねぇ!琴線的な部分で、屈指で好きな曲なんだよね。
あの振り、やりたいなあ。
流れの面で聞き応えあって好きなのは
06.Trust Your Mind
07.永遠のAria
08.Regeneration
あとあと、『Song for』が青なの、嬉しいんだよね。
「ロンリーナイト・ディスコティック」について
第一印象は「悪い音なってんなあ」って感じでした。
『irodori』の退廃的で大人っぽいムードの延長軸を感じさせるような、大人の悪さ。
ライブで早く悪いカラスの顔つきでイントロやアウトロでクラップしたいね。
ミュージックビデオを見てみました。
仕留められました。マネキン、すごくドキドキさせられた...眠れなくなった...。
こういうカラーの中に時折挟まるモノクロ演出、めちゃくちゃ琴線なのでもっとこういうのでぶん殴ってほしい...。
雨宮さんの笑顔めの流し目大好きなので、たくさん演技で見れてドキドキでした。
2分5.5秒くらいの切なげな表情アップ、好き。
2分16秒くらいのピンぼけ見返り美人、好き。
フェチが詰まりすぎなんよ、このMV。
物語性もあって、編集のカッコ良さもあって、最高です。
さて、青い衣装の人が、何者なのかなっていうところを解釈づけていこうと思うよ。
歌われている物語からしても、「赤い人の想い人」っていうところで収めてもロマンチックでいいと思うんだけれど、僕は『青い人は赤い人の内面』って見方をとってみるよ。
『ロンリーナイト・ディスコティック』だけで考えることもできるけれど、『irodori』と絡めて考えてみるよ。
「「irodori」がまだ上京してきたばかりの新人だとしたら、この「ロンリーナイト〜」の人はもうちょっと年数を重ねた貫禄がなくちゃダメだなと思ったので、そういうところはかなり意識しながら撮影していました。」
(声優グランプリ2022 2月号)
というお話をされていましたね。
『irodori』のMVに登場するは「白い人と赤い人」。
「歌手になりたいという夢を追いかけてきた人が現実に直面し、悲しみを抱えながらも力強く歌い続ける、そんなイメージのMVです。」
「赤い衣装の子は“ここは自分のステージではない”と思いながらも気丈に振舞っていて、白い衣装の子はその子の内面なので、どこか弱々しくおびえています。」
ということをどこかの雑誌記事にてお話しされていました。
一方で、『ロンリーナイト・ディスコティック』、こちらは「青い人と赤い人」なんですよね。
赤い衣装の人は、『irodori』から歌い続けている人自身で。
じゃあ、青い衣装の人は。
インタビューのお言葉を借りると、どこか弱々しくおびえていた白衣装の子がちょっと年数を重ねたところ青を纏っている。
白衣装の子が場数を踏むことで、弱々しいおびえが青く塗りつぶされて。
『irodori』のMVは1Aから白い衣装の子が出てくるけれど、『ロンリー・ナイトディスコティック』はそこから時を経た故の貫禄なのか、ずっと赤なんだよね。
この『青』こそが青衣装の人であり、『ロンリーナイト・ディスコティック』の人の内面だと思うんだけれど、青衣装の人は『意志』の具現化なんじゃないかなと思っています。
「私はここで歌っていくの」みたいな意志や貫禄。
もうちょっと妄想を膨らませると、歌詞で歌われている想い人は白衣装の恋人だったんじゃないかなあ。
その人を故郷に置いて上京してきて、数年、みたいな世界観。
【整理】
・赤衣装の人(本人)
・青衣装の人(内面)
・過去の想い人(「あなた」)
・マネキン(言い寄ってくる人たち)
なんつって。
ライブ、どういう風に届けられるのかな。
『Shu!Bi!Du!Ba!』、『irodiri』と同じ流れで聴いてみたいけれど、『メリーゴーランド』とか『Emerald』みたいな他の歌謡曲と絡んできても面白い抒情詩になりそうで、めちゃくちゃ楽しみなんですよね。
以前、第1回のリサイタルで「DESIRE-情熱-」を歌唱された際に「中森明菜さんは凄い低音でかっこいい、かっこよく歌われる方。」とお話しされていたけれど、明菜さんを意識されたという曲だけあって、低く色気あるカッコ良さがあって早速よく口遊んでます。
聴いていてとても気持ちのいい歌唱のハマり具合なんですよねー。
声グラのインタビューで
「発してみて口が気持ちいいか。例えば“変わるがわる交わされるデザイア”や、“バカね“と”やめて“は、このメロディにこの言葉がのることがすごく気持ちいい(笑)」
(声優グランプリ2022 2月号)
とお話しされているけれど、まさにそこのハマりが気持ち良くて。
AメロBメロできっちりきっちり分けられて流れていく感じじゃなく、一つのまとまりをもった流れで流れていくので、なんだろうな、こう、ディスコでずっと踊り続けている中で次々流れていくメロディーラインみたいな感じがあって、すごく好き。
ディスコブーム、生まれる前だけれど。
あとあと、節々のぐいっと「⤴︎」って感じに上がるところ、大好き。
「えいえ、ん⤴︎」みたいなところ。
早くライブで音に踊らされたい。
しかしまあ、こういう歌詞を書けてこういう曲を書けちゃう雨宮さん、凄すぎるんよ。
- RED - 収録内容について
01.irodori
02.Shu!Bi!Du!Ba!
03.Fluegel
04.エデンの旅人
05.Emerald
06.月灯り
07.火花
08.ロンリーナイト・ディスコティック
09.Queen no' cry
10.羽根輪舞
11.メリーゴーランド
12.VIPER
13.フリイジア
14.誓い
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『irodori』の衝撃度は当時凄まじかったけれど、あそこで明確に分岐したRED分類でこんなに曲が増えるとは、なんだか嬉しいですね。
これからも好きなことを、好きなように突き詰めてほしいな。
個人的に好きな流れは、
06.月灯り
07.火花
08.ロンリーナイト・ディスコティック
09.Queen no' cry
『月灯り』からの『火花』はしっとりした流れに心が落ち着くし、寝る前に流しながらホットミルク飲んでる。
『火花』アウトロからの『ロンリーナイト・ディスコティック』はなんかこう、バチッと火がつく感じがあって好きで。
その思い切り酔っているところに『Queen no' cry』が入ってくるの、とても気持ちいいんですよね。
ベストアルバムについて
雨宮さんも「ベストアルバム」という選択肢自体にそういう発想がなかったとお話されているけれど、僕自身も全然想像してなくて、しかも2分類で出てくるとは思ってもなかったので、最初はとてもビックリしたのでした。
でも、すぐに、それくらい長く雨宮さんのアーティスト活動が続いてきたということの喜びが湧いてきて。
(『Velvet Rays』前の少し止まった期間とか思い出したりしつつ)
雨宮さん自身、雑誌記事の中で
「私の中ではベストアルバムを出すという発想が全然なかったので、驚きとかうれしいとかも最初は正直なかったですね。でも、発表してからのみんなの反応とかを見て、たしかに今まで音楽活動を続けてきて、かなりの数の作品を生み出してきたからこそベストアルバムになるわけで、しみじみかみしめるような気持ちに後からなっていきました。」
(声優グランプリ2022 2月号)
とお話しされていましたね。
自分の名義で、これくらいの時期にCDを出しますという、ちゃんとした説明を受けたあとも、すぐには実感はわかなかったですね。「どうして私が」という思いばかりで
(声優アニメディア2014年9月号)
私の中では「ここから始まっていく」みたいな気持ちはまだないなというか、ここから先に続いていくという実感はまだないんです
(声優グランプリ『雨宮天デビュー記念スペシャルブック』)
ソロアーティストデビュー当初、こうお話されていた雨宮さん。
自分のいいところは出していくべきだし、悪いところは認めて、それをカバーできるようにしなくてはいけないので、楽しいことばかりではなくて、正直つらいときもいっぱいありました。
(リスアニ2016vol.26.1)
自分のふがいなさが悔しくて、歌うのが怖くなったときもありました。
(リスアニ2016vol.26.1)
とお話しされていたこともあったけれど、世界に身ひとつで佇まざるを得ない人たちの苦悩や葛藤というところは、いつだって慮りきることはできなくて。
それでも、ベストアルバムが出せるくらいまで届け続けてくれたことが何より嬉しいのです。
困難や苦しみにポキリと折れてしまわずに、届け続けてきてくれてありがとう。
こうして、いつも受け取らせ続きてくれてありがとう。
んー。
こういう「その人にしか作れないモノ」を受け取るとき、自分は人間が好きなんだなと思い出す。
生きていると人間が嫌だと思うことのほうが多いけど、人間にしか作れない宝石があることを思い出す。
そして、その宝石が見えるのは自分が人間だからなんだ、ということも。
幸せも不幸せもごちゃごちゃのごった煮になって変質し続ける、そんなものに翻弄されて毎日がある。
人生にBGMは必要だ。
人生には意味が必要だから。
テーマが必要だから。
物語が必要だから。
毎日を前に進めるために、人生に深みを与えてくれるような詞が必要だ。
言葉をかみしめて、物語に奥行きを与えて、テーマを見すえて、僕たちはまた生きていく。
困難や苦しみの前で、ぽきりと折れてしまわないように。
この数年、いつだって心の一等地で鳴り響いていたのはあなたの歌声でした。
なにもないこの世界だけれど、時折素敵なことが起きる、だから僕らはやっていけるのです。
これまでがそうであったように、僕の人生にはこれからずっとこの愛情が在り続けるんだと思うのです。
奪われることのないもの、永遠に豊かになり続けるきっかけをもらいました。
ありがとうね。
これからもよろしくね。
🎍あけましておめでとうございます🎍#雨宮天 より動画にて新年のご挨拶をさせていただきます🙂
— 雨宮天 Sora Amamiya artist official (@Amamiyastaff) January 1, 2022
2022年もどうぞ宜しくお願いいたします☺️
💿1/5発売 #雨宮天ベストアルバム 販売開始https://t.co/dyjfnxqJpy
🎤2/27〜ワンマンライブツアー「#SKY」チケット先行受付中https://t.co/psxqdGi0PP pic.twitter.com/dGAGgPgfhB
本日1/5発売の #雨宮天ベストアルバム のダウンロード&ストリーミング配信がスタート🎊それぞれに収録されている雨宮天作詞作曲の新曲も是非お楽しみ下さい🔊
— 雨宮天 Sora Amamiya artist official (@Amamiyastaff) January 4, 2022
🎧「BEST ALBUM - BLUE -」配信一覧
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🎧「BEST ALBUM - RED -」配信一覧
➡️https://t.co/Shh64ysyD6#雨宮天 pic.twitter.com/wokd2lY7LK
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