こんばんは。
最近、後ろ髪がよく抜けます。ビックリするくらい、抜けます。
むんずっと摘んで引っ張ってみると笑っちゃうくらい抜ける。ウケる。
めちゃくちゃ後ろ髪引かれることがあるのでしょうか、後ろ髪がよく抜けます。
何に後ろ髪を引かれているのかは分からないのですが、後ろ髪がよく抜けます。
困ったな。
今年で30歳になるしそろそろ前世からの根暗・哀愁・後ろ向き思考から抜け出したいのに。
このままでは後頭部だけ禿げて前髪だけふさふさのチャンスの神様になりそうです。困ったな。
…困るのか??
今の俺なら、貧打に喘ぐベイスターズ打線を救えるんじゃないか…??
いや、6:4くらいで困るので、後ろ髪引かれる方に遡りながら、三十路になり行く今の自分についてぽやぽやと考えてみようと思います。
雨宮天さん、お誕生日おめでとうございます。
「長く伸びた後ろ髪がすごく綺麗な人だなあ」という出会いから、もう十年が経とうとしています。
ツアーにアニサマに作品イベントにと精力的に活躍されている昨今、楽しい夏を過ごせていますか?ゆっくり休めていますか?
僕は今週コロナ陽性となってしまい不意の休暇をぐったりと過ごしていました。
精魂尽き果てました。
そのせいか、後ろ髪がよく抜けます。
毛根尽き果てだったかもしれません。
倒すなら今がチャンスです。
アニサマSkyreach、やりましたね。
9年前の8月31日、ソフマップの「Skyreach」リリースイベントで「私がアニサマなんて...!」と同日に行われていたビックイベントに謙遜されつつ「今日はアニサマじゃなくてソラサマに来てくださってありがとうございます」と嬉しそうに笑ってくれたことを憶えています。
本来はそんなことにエモくなりながら今頃アニサマ帰りに打ち上がっていたのかなと思うと、血を吐きそうです。
でも、本当にこう、ああ嬉しいな。
さて、93年生まれの僕ら。
いよいよ今年、30歳の年を迎えましたね。
とあるブロガーの記事によると、30歳になると後ろ髪がよく抜けてしまうことがあるそうです。
綺麗なお髪なのですから、たまにうっかりボディーソープで洗っちゃうことがないようにお祈りしています。
さて、毎年毎年、雨宮さんの誕生日が自分の誕生日に先駆けてあるわけで、この日がいろいろと自分の年齢も実感する日になってもう数年が経ちます。
例年に倣い今年もぽやぽやと自分のことを見つめ直す8月28日です。
以前に自身の幼い頃を振り返り「劣等感だらけで、弱い自分、何もできない自分がつらかった」と振り返りつつ、「あるとき、30歳になるころに幸せのピークに達しているように努力し続けよう」と決めたことを明かしていらっしゃいましたね。
(『声優グランプリ』2022年2月号、主婦の友社、2022年1月8日、42頁。)
本当にこう、「努力の人」だなあと思っていて。
記憶記憶記憶の断面に流し込まれた雨水のように断片的ないくつもの記憶を振り返ってみると、出会ってから垣間見させてもらった姿はいつも、『理想へ向かって意志を携えて遠く手を伸ばしているような人』としての姿だったように思います。
その姿は本当にあの頃の自分には眩しくて。
目の前に茫然とした時間がどうしようもなく横たわっていることに絶望し辟易していたあの頃。
はじめることが怖かったのではなく、はじめられないままだったのが怖かったあの頃。
葛藤を意志の強さへ変えて進んでいく、そんなあなたの姿が心をどれだけ動かし、奮い立たせてくれたことでしょうか。
そんなあなたに励まされながら、あなたのお陰で出会えた人に励まされながら、この歳までなんとか頑張って来れたように思うのです。
思えば20歳だったあの頃、雨宮さんは何かと「私、需要ありますかね」という言葉をこちらに投げかけてくれていましたね。
その「私、需要ありますかね?」というその言葉。
当時からその言葉は、文字通り「私、雨宮天が需要ありますかね」ということを言っているようにはなんだか思えなくて。
「私が思っている『雨宮天』像がみんなの需要と合いますかね」と、そういう意味合いで仰っていたんじゃないかと受け取っていました。
だからこそ、あの頃の僕たちは『あなたが思う雨宮天』を尊重していたし、第一にそれが在り続けて欲しいと心から願っていたように、あの頃のみんなの空気をあたたかく憶えています。
そのような心模様を言葉にして還してきた日々だったように思うのです。
19年に開催されたMusic Rainbowにて、
「やー、本当にねー、私振り返るといろんなことがあったなーって思うんですけれど。結構メールとかお手紙とか読ませて頂いたりしていると、本当に、なんかもう、『天ちゃんのやりたいことをやりたいように進んでください。それを応援しています。』みたいなスタンスの人がね(笑) すごく多くて!で、私は実際にそれにすごく救われてて。だから、いつも、こう、迷いとか『これでいいのかな』って思ったりするんだけれど、でもこんなに『そのままの私でいいよ』って背中を押してくれるみんながいるから、もう『私は私のやりたいことをやりたいようにやるんだ!』って思った結果、すごく一年間が挑戦とそして達成感に溢れた一年になりました。」
と挨拶をしてくれたことがありました。
ここ数年は本当に、『私は私のやりたいことをやりたいようにやるんだ!』と突き進んでいらっしゃるように、数多の届けられる作品や声から受け止めていて。
そしてここ1年ほどは、『みんなが見たい雨宮天』への眼差しを感じさせてくれる瞬間も多くなったように感じています。
なんだか一緒に『雨宮天』というコンテンツについて考えているような時間が、特にリリースイベントなどで多く感じられて。
昔はあんなに、あなたを「コンテンツ」として消化しているように感じてしまうことが、あなたの人生の一部を「コンテンツ」として消化してしまうことに「前世のトラウマか?」ってくらい怯えていた私ですが、今は本当に、こう思えています。
全力で、誰よりも「雨宮天」というコンテンツを楽しんでやろうって。
とても不思議なものだと思います。
時の流れで、人間こうも思考が180度も変わるもんなんですね。
今年のこれまでのご発言や「約束」している内容などを踏まえると、30代のこれからの関わりはまた一段と違って、なんだかとても楽しそうだなあって思うのです。
一緒に『雨宮天』について考えて、お互いに『雨宮天』を楽しんでいけそうな時間が待っているんじゃないかなって、なんだかそう思えるのです。
これからも、楽しい時間を過ごせたらいいな。
「環世界」という学術的な用語があります。
僕たちはなんとなく、同じ地球上に暮らす鳥や魚や蜂といった生物もまた自分たちと同じ世界を見ている、「この同じ世界を体験している」と考えてしまっている。
でも、実際には生物によって外界を知覚する仕方と知覚の範囲がまったくちがっているし、その生物が知覚する限りのものだけが、その生物にとっての世界の全体になり得る訳です。
そして、その知覚範囲は「環世界(生態区)」と呼称されます。
「環世界」はすべての生物に等しく存在するものではなく、個々の生物が主体的に捉え構築した独自の世界としての環境が、この地球上には無数にあるのです。
人間の場合の「環世界」(≒個人個人が見えている世界)を考えてみましょう。
概念をたくさん知っている人と知らない人の「環世界」は違うし、経験の多さや知識の範囲でも異なってくし、「愛」することができるようになれば、自分にとっての世界の見え方、意味がもっと広く深くなるのが人間の「環世界」です。
僕の環世界でいえば、雨宮さんを通していろんな考え方を知り、いろんな体験があったり、本当にたくさんの友人ができたものです。
今となっては、『雨宮天』という存在を思う時、あなたの姿だけではなく、一緒に燃えるような時を過ごしてきた彼らを仄かに思い出す瞬間が多々あるのです。
この十年、確かに変わりながら各々の道を歩いてきた僕ら。
人と人が適度な距離感を保ちながら、じんわりと影響を与え合うことの尊さ、そのように関わっていくことへの勇気を、その道が教えてくれきたように思うのです。
30歳になって。
成人してから十年経つけれど、ちゃんと「大人」になれているのかという疑問には、たぶんうまく答えることができないのでしょう。
というか、今めちゃくちゃ言葉を尽くそうとしているから、多分めちゃくちゃ後悔の念があるんだろうよ。
だってめっちゃ後ろ髪引かれてるもん...(笑)
そうだな、あるな。
本来なりたかった姿、本来在りたかった自分。
「立派な大人になりなさい」とか「意味のある人生にしなさい」だとか、そういう張り紙を見ながら大人の階段をのぼってきたはずなんだけどな。
ちゃんと選んだはずだし、ちゃんと頑張ってきたつもりなんだけれどなって、自嘲の笑みを浮かべながら、親指の腹を人差し指で撫でている自分がいるのも紛れも無い事実なのです。
でも、この十年で間違いなく、僕の環世界は大きく拡がったように思うのです。
その環世界の拡がりは、多種多様な喜びや世界の味わい方を僕に見せてくれた。
その環世界の中でだからこそ、僕は僕らしく、今まで生きてこれたように思う。
その環世界の中でだからこそ、その時その時を精一杯選んでこれたように思う。
「30歳」という現在の自分をどう受け止めればいいのかはよく分からないけど。
それが何かを切り分けて考えるべき節目なのかも正直よく分かっていないけど。
ただ、分かっていることもあって。
それは、僕は今この環世界をとても誇らしく思っていること。
この環世界の中で、精一杯生きていきたいと思っていること。
雨宮さんは紛れもなく、誰よりも僕の環世界を拡げ続けてくれてる人なんだと思います。
そうやってこの先も僕の環世界は拡がり続けるんだなって、その世界をセンスオブワンダーで歩んでいけるんだなって思うと、今から本当に楽しみなのです。
あー、全然後悔ないんだなって。
この環世界で、この十年で本当に良かったなあって一服しています。
何かを分かったような気になって、またやっぱり分からなくなって。
智慧を得たような気がして、やっぱり相当に無知なままだったりするこんな日々だけれど。
こんな日々も悪くないなあ。
そう思った途端に、後ろ髪引かれる気持ちも薄くなったような気がします。
後頭部も薄くなった気がしますがここからは見えません。
お誕生日おめでとうございます。
正直僕はもう、あなたのことを露ほども心配していないんだろうと思います。
あなたはきっと大丈夫だから。
何かに足を取られ苦しんでも、きっと、「それでも」とまた声を届けてくれるから。
先の見えない日があるとしても、そこでさらに一歩を進めるために必要な希望が、きっとあなたの中に在り続けているということを信じています。
今まで頑張ってきたものが、あなたの背中を押してくれますように。
あなたが30歳になるこの日に向けて、日頃からいろいろと言葉を蓄えてきたんですけど。
でも、まだまだこの胸の中にある言葉たちをこの真夜中のブルーに還すには、今じゃないなあって思うのです。
あなたがもっともっと幸せな日に、また立ち会えることを楽しみに、日々を過ごしていますね。
またたくさん声が聴ける機会を楽しみにしていますね。
ブログを更新しました。
— 雨宮天 Sora Amamiya artist official (@Amamiyastaff) August 28, 2023
<アニサマ2023 AXEL、8/28誕生日ありがとう>
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