雨宮天さんを応援してきた歳月をほんのり振り返る<2011~2013>

七年前の或る日、私の胸に幽かな淡い虹がかかって、それは恋でも愛でもなかったけれども、年月の経つほど、その虹はあざやかに色彩の濃さを増してきて、私はいままで一度も、それを見失ったことはございませんでした。

 

太宰治の『斜塔』をちょっと文字ってみたのですが、ほんとうにね、この一文好きなんですよね。

 

2020年1月18/19日に行われた『雨宮天ライブ2020 “The Clearest SKY”』。

そちらのライブ映像作品が現在発売されておるところなのですが。

 

ソロアーティスト活動5周年集大成と銘打ったこのライブ。

 

当日も、これまで一緒に同じ日々の中で同じ人を想い、でも違った景色を見て違った言葉をかけてきた友人たち、雨宮さんのお陰で出会えたずっと一緒に楽しく(?)過ごしてきた友人たちと過ごしていたり。

 

先日も、一緒にそんな人たちとライブ映像を鑑賞する会を見たんですけれど、本当に、そんな友人との出会いが1番の宝物だなと、何千年も「ありがとう」を伝えたいなあと思っていて。

 

これまで、出会えたこの人たちと一緒に心動かしながら雨宮天さんと関われたことが、幸せで。

願わくは。

願わくは、「これからも」そうやって日々を積み重ねていきたいな、と。

ただ、それだけなんだよなあ、と。

 

と、思っていたんだけれど。

 

これまでの冒険の記録みたいなものを、遺していてもいいのかなって思ったのです。

 

「あの時出会ってよかった」、「周波数が合ってよかった」って思うのはもう少し先の未来まで取っておこうと思っていたんですけれど。

 

なんだろうな、ちょっと、今のこの多幸感が怖いんですよね。

 

『さても私の夢見た愛の、なんと壮観だったこと!』

『頭は支離滅裂だ。尤も楽しんだ』

 

なんて、中也が残していますけれど、まさにそういう状態。

 

あの時自分がどういうことを考えていて、自分がどう雨宮さんと関わり影響されて、どう勝手に苛まれて、どう想って思い遣り/重い槍を突き付けていたのか。

 

思い出せなくなりつつある自分がいて。

 

いや、これだけ僕はこのサイトに、自分がどう感じていたかはストックしてあるから断片的には思い出せるんです。

 

なんていうかな。

 

点と点が繋がって線になる。

 

いま、その線としてこの多幸感があると思うんですけれど、じゃあ、そこにあった点は何処に行ったんだろう、みたいな感じで。

 

 

今年1年、こうやって時間を与えられたような1年ですし、振り返るというより、見つめ直す1年にしてもいいのかなって思いました。

 

 

前置きが長くなりましたが、そうやって1年ごとに、雨宮さんのご活動を自分がどんな風に受け取っていたのかを見つめなおすシリーズです。

13~14年はあまりブログ記事とか遺していないから、当時を振り返っての後付けになってしまうけれども。

 

そうやって見つめなおした先に、猫に相応しい名前を少しでも見つけられていたら。

 

(誕生日用に書き始めたけれど、なんか違うなと思うたので、誕生日とは別路線でいこうかな)


【2011年】

あれは俺が受精卵だったころ。

 

(...)

 

はい、4月から高校3年生になる年です。うひゃあ。

 

もともと私は、豊崎愛生さんにお熱な人で、『ぼくを探して』とか『Dill』をよく聴いていたものです。

 

んー、この時期はすごく愛生ちゃんに励みをもらっていた時期で、ね。

 

「自分の人生、本気で変えるチャンスってこの大学受験がラストなんじゃないか?」って思ってて、人生で初めて頑張った時期。だから、模試の前の問題が配られている間に、よく「ディルルットゥルトゥル~」と唱えていたものです。

 

私、公立高校受験大失敗してて、めちゃくちゃこういう自分の力を発揮する場に対してネガティブだったんですよね。

 

公立高校入試時、国語の現代文も古文も1度読んだことある奴が出たんですよ、ラッキー問題でしょ?

 

見事にパニクってひどい正答率でした。

 

そんでひとり落ちて私立行く羽目になって。

 

地方だからさ、私立高校に通ってるってめちゃくちゃ負け組なんですよ。

 

だから、特に『Dill』は、痛くならないおまじない。

 

本気で、おまじないでした。

ありがとう、愛生ちゃん。

 

そうやって本格的に受験に向かって尖っていく中で、1つの記事が目に留まります。

 

声優アニメディア 2011年 04月号。

 

だいたい察していただけたんじゃないかと思うんですが、『第2回ミュージックレインスーパー声優オーディション開催/ミュージックレイン・宮本氏に直撃インタビュー!!』です。

 

雨宮天さんはこのオーディションを経て事務所に所属されるわけなんですが、当時はそんなことも知る由もなく。

 

当時は受験に向けてネットにアクセスしなくなったりおからじも聴かなくなったりと娯楽を封じつつあったので、初めて僕はそこでオーディションの存在を知ることとなりました。

 

そうだなあ、宮本さんが求める人物像として語っていたことが、今でも印象に残っていて。

 

「努力する才能、これがないと絶対にダメですね。僕は努力って才能だと思うし、特別な才能があるかどうかより、日々努力出来るかどうかの方が大事だと思っているんです」と。

 

そこに加えて、愛生ちゃんの合格体験記とか読んで、「自分も頑張らないとなあ、努力しなきゃなあ」って気合を入れて予備校に行ったことを鮮明に覚えています(その日の午後に東日本大震災が起きて、猶更受験に向かっての意志が強まったのよなあ)。

 

これから所属するであろう2期生については、当時の自分のブログに書いていたんだけれど、うっすら「自分と同い年の人とか所属したら、応援したいなあ」と思っていたのでした。


【2013年】

同い年の人がオーディションに合格して事務所に所属したことを知る年です。

 

「2013年」と書きましたが、雨宮さんは2012年から活動されていますよね。クレジットのある作品だと、『アイカツ!』、『となりの怪物くん』、『新世界より』。どの作品も見ていたけれど、放送日的には『新世界より』の2話が10月6日と最速なので、1番最初に声を聴いたのはそこなんでしょうか。

 

お名前をうっすら認識したのは、その昔私はアイカツおじさんだったので、伝説のクリスマスとなったアイカツ12話です。あまりの強烈さに、誰が声当ててるんだろうと中山ユナ役を確認したことを覚えています。

 

そして2013年1月24日。

 

何の日かお分かりでしょうか。

『第14回えんため大賞』大賞受賞作『四百二十連敗ガール』アニメPVが公開された日です。

 

たまたま、雨宮さんとここで再会するのです。

 

このアニメPVを作った制作会社さんが、「TRIGGER Inc.」だったんですよね。

 

僕がアニオタになったキッカケ、ガイナックス作品なんですよ。

 

とりわけ『トップをねらえ!』『ふしぎの海のナディア』、『新世紀エヴァンゲリオン』、『フリクリ』、『天元突破グレンラガン』といった作品たちでして。

 

そんなガイナックスを支えた大塚雅彦さん、今石洋之さん、舛本和也さんといったクリエイターたちがこぞって新会社を設立したぞい!とニュースを見て、ずっと「どんな作品を作るんだろう」と楽しみにしていたんです。

 

2012年の『インフェルノコップ』に胸を躍らされ、次の展開として出会ったのがこのアニメPVでした。

 

あまり学園ラノベって琴線に引っかからないんですが、この設定好きなんですよねー。

アニメPVを見てて、「いいなあ、TRIGGER作ってくれないかなあ」と興味を持ちまして。

 

今でも、いやもう難しいんだけれど、アニメ化待ってるよ…

 

そして2013年3月28日、『ファミ通文庫 プレ15周年情報局ニコ生スペシャル』にこの作品が出るということで、というより、阿澄佳奈さん目当てで見ていたんですよね。

 

ちょうど3月3日に「超ひだまつり in 日本武道館」というね、『ひだまりスケッチ』のイベントがありまして。

アイカツおじさんでもあり、ひだまりおじさんだったんじゃよ、うじゃの。

 

ひだまつりの興奮があって、ちょっと阿澄佳奈さん熱があったの。

 

そしてそこの番組でね、出会っちゃうんですよね。

 

「ファミ通文庫 プレ15周年情報局ニコ生スペシャル」最終回は3月28日22時配信! ゲストは江口拓也と雨宮天 - ファミ通.com https://www.famitsu.com/news/201303/28030966.html

 

なんだかねえ、ほんとうに、かわいい人でねえ。

お顔もねえ、口を押えてくしゃっと笑う姿がねえ、かわいくてねえ。

 

その日のうちにお名前を調べてもあまり情報が無くてね。

唯一で出てきた情報から、興味はあったけれど触れずにいた『THE IDOLM@STER MILLION LIVE』をプレイしはじめました。

 

 

んー、書きたいこと後年にたくさんあるし、いつまでもおでもそこに辿りつけなさそうだから、もうちょっとざっくり書いていこう。

 

そしてね、2013年5月10日、声優グランプリ 2013年 6月号

 

雨宮天さんがミュージックレイン所属であることが判明し、同い年であると知ります。


そこから...そこから?

 

んー、そう、この時点で、『この人を応援しよう』と軸が定まったのでした。

 

「雨宮さんを好きになった(=応援しようと思った、と解釈してる)キッカケってなんです?」みたいな話題を初めてお会いした人とかに振られるんですけれど、僕は「お顔!同い年!愛生ちゃんと同じ事務所!」です。

 

そうだなあ。

「ミュージックレイン所属であること」が判明した際、思ったのは『あの二期生オーディションを勝ち抜いた人なんだ』ということでした。

 

その中で思い出したのが、宮本さんのあの記事での一言。

 

努力する才能、これがないと絶対にダメですね。僕は努力って才能だと思うし、特別な才能があるかどうかより、日々努力出来るかどうかの方が大事だと思っているんです」

 

そう語っていた人が、事務所が見出した同い年の人。

 

『きっと僕にはない、そういう素質がある人なんだろうな』、『同い年だし、この人を応援していたら、きっと何か自分の人生もおもしろくなるんじゃないか。かわいいし』。

 

うーん、思い返すと、言語化してなかったんですけれど、こんな感覚からなんですよね、多分。

 

そう、だなあ。

 

この、「同い年だし、この人を応援していたら、きっと何か自分の人生もおもしろくなるんじゃないか。」という部分。

     

んー。

 

クズだなあ。

 

 

2011年に大学受験のため娯楽ぜんぶ断ち切って、2012年戻ってきたら浦島太郎状態で。

僕の2013年って、そのままちょっと愛生ちゃんから離れちゃっている状態で(今でも『僕』を作ってくれた、「おかえり」という場でいてくれている存在ではあります)、何か、その、『日常を満たしてくれるコンテンツ』に飢えていた頃なんです。

 

野球とアニメと、あとこの頃はよくMay'nのライ部にもよく行ってたんだけれど、なんだかもうひとつ熱中したいものがほしくて。

 

でも、好きなバンドは好きになった頃には解散しているし(LOCAL SOUND STYLE)、QUEENは好きだったけれどもうフレディー亡くなっていたし。

 

となると、「声優さん」かなあ、となって「応援するなら同い年くらいの人がいいなあ」と思っていたころに、出会ったのが雨宮さんで。

 

 

自分のどこかに穴が空いていてそれを埋めるために必要な存在として雨宮さんを求めた、感じ。

 

 

そんな「自覚」があって、それを勝手に「罪悪感」としていた部分がずっとあったのでした。

 

その点において、長い間勝手に苛まれるところなんですけれど。


初めて雨宮さんが出演されたイベントに足を運んだのは「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER PERFORMANCE 04」。

 

鈴本。

 

ほんとうに面白くてなあ。

ああ、この人応援したいなってより思いながら、イベント内でも出てきた「恵比寿駅の電車の音」を口遊んでいたのを覚えています。

 

 

イベントとかでの発言で自分がどう思っていたかは、この時期まだ全然感想残してなくて、今から後付けで自分がどんなこと感じていたのか書くのも虚構かなと思うたので、14年からしっかり振り返ろうかな。


さて、2013年の雨宮さんの出演作品となるとこれらが挙げられます。

 

<TVアニメ>

・ジュエルペット ハピネス:女生徒

(ルビーのボケっぷりがめちゃくちゃ好きだった)

 

・とある科学の超電磁砲S:女の子

(佐天さんが好き)

 

・銀河特攻隊マジェスティックプリンス:ロナ

(かっこいいけれど残念な人たち、パトレイバーっぽくて好きだった)

 

・銀の匙 Silver Spoon:女子生徒B

 (駒場...)

 

・超次元ゲイム ネプテューヌ THE ANIMATION:国民B

(OP好き)

 

・世界でいちばん強くなりたい!:早瀬愛華

(ふぁんふぁんふぁっ....ふぁんふぁふぁんふぁん....ふぁんふぁんふぁん

 

・ログ・ホライズン:リリアナ、オペレーター

(新シリーズ待ってた!めちゃくちゃ楽しみ!!)

 

<ドラマCD>

"ニンジャスレイヤー ザイバツ強襲!【ドラマCD付特装】:ヤモト・コキ

 

そ・し・て!

あの作品ですよ!!

ガイストクラッシャー:公式サイト

 

もう、ね、毎週楽しみに見てました。

ガイストオンできる皆だけじゃなく、GCGの皆が自分の弱さ克服して強くなっていく感じね。懐かしいアニメって感じで。

あと、OPのね、「爆アツ!ガイストクラッシャー」がねえ、爆アツでよく口遊んでいました。

 

雨宮さんもGCGのオペレーター:緑ヒスイ役で出演されていましたよね。

この子もねえ、とてもしっかりした子で。バナ隊長が重症となった回では意を決して人工ガイストギア纏って出撃したり、大きな役割果たしていましたよね。

 

ヒスイ可愛いんだよなあ、やる時はしっかりと自分の役割を果たし、その中で可愛らしい一面を見せるヒスイに僕もこんな風にメロメロだったものです。


【総評】

わたしも若かった。

 

次回、ネガティブさに魅かれた2014年につづく。